めざせ!! 大澤隆之の行政書士 31限目
契約存続中の関係
契約の存続中には様々な問題が生じる
双務契約においては、各当事者の債務が対価的な依存関係にあるため、一方の債務と他方の債務との
関係が問題となるこれを牽連性といい分類することができる
①成立上の牽連性(原始的不能)
双務契約において、一方の債務が原始的不能で、成立しない場合、両債務が対価的関係にある
ことから、他方の債務もまた成立しない
②履行上の牽連性(同時履行の抗弁)
双務契約において、相手方がその債務の履行を提供するまで、自己の債務の履行を拒むことができる
権利を有する
③存続上の牽連性(危険負担)
双務契約において、一方の債務が、債務者の責めに帰すことのできない理由により履行不能と
なり消滅したとき、他方の債務も消滅するかという問題
原則は債務者主義であるが、例外に戸建て等物件は債権者主義である
大澤隆之